前の記事「指標の向き不向き」で、
インジケーターには「トレンドフォロー向きなものと逆張り向きなものがある」という話をしました。
トレンドフォロー向きな指標の代表として、
MA(移動平均線)をもう少し深く!考え方までご説明します。
※前の記事でもMAについて少しご説明しました。SMA(単純移動平均線)の短期トレード用セットアップも載せてあります。逆張り向きな指標については次の記事で「RCI」をご紹介☆
MAの基本的な使い方は、
トレンドフォローで「MAの上を値段がキープしている間は決済せずに持っておく」こと。
そして、割れないように祈る。
MAの基本的な使い方は『祈る』です。
MA(移動平均線)を割れないように祈るのみです(笑)。
ただただ上昇中に買って持っておくのがトレンドフォローですから、テクニカルも何もないです。
一番重要なことは精神的に耐えられるかどうか。
「上がる!」と信じるのみというわけです。
運が良ければ、そのまま上昇して行く。
でも状況が狂ったら下落してくるわけですが、その支えになるもの(心の?)がMAです。
→つまり、移動平均線を割れないのならポジションは保有しておく。
割れたら撤退を考える。
テクニカル分析と言うと、何かカッコイイ!ような雰囲気がありますが、そうでもありません。
ただの運ですから。(笑)
それが移動平均線です。
長期トレンドフォローをするようなトレーダーは、細かなテクニカルなどはそんなに気にされない方ばかり。
そんな方々が参考にするのが、MAです。
MAを割れたかどうか。
それを皆が気にしたのであれば、そのラインが意味を持ち始めるわけですね。
平均値なんていう、もともと何の意味もないものが意味のあるものに変わる。
そんな不思議がこの世界にはあるのです。
不思議なMAでした。
(ちなみにないとは思いますが、MAを「マ」と呼ばないで下さい。(笑)「エムエー」です)
短期で上下の動きが激しくなってくると、
平均値など意味がなくなってしまうことがあります。
→移動平均線が使えないのは特に忙しい短期トレードで、結局持ち合いだった!という時。
上がったら「上かっ!?」下がったら「下かっ!?」で、どちらでもなかった・・みたいな(笑)。ありますよね。
こんな時、平均値が役に立たないのはお分かりだと思います。
持ち合いでは平均値ではなく、端(はし)で買わなくてはいけないからです。※こういう持ち合いの時はフィボナッチを使うと簡単!
基本的には長期で使うべきだと私は思っています。
なぜなら、短期では上下の動きが激しくなってくると、平均値など意味がなくなってしまうことがあるから。
短期足(1時間足など)でも使えますが、
一瞬の暴騰を獲る!というような売買ではなく長く持つことによって利益を出す。
→だから、同じ1時間足でも移動平均線はデイトレード向きではなく、スイングトレード向き。
もう一つの使い方として
細かな値動きの上下をノイズと捉えて惑わされないようにする、
というものがあります。
大きな数値のMAではなく、
例えば5MAや10MAなどの小さな数値の移動平均線を使って考えます。
→5MAは5本のローソク足の終値。実際のローソク足ではなく、
この5MAで値動き(終値だけ)を考えるという方法です。
あくまでも平均化された数値で考えることにより、激しい上下に惑わされにくくなる。
すぐに上下が分からなくなってしまうような方は、この方法を使ってみても良いかも知れません。
※平均足を使っても似たような効果があります。
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